利害関係から恋愛へ発展する方法
「あ・・うん・・・」

起き上がろうとする体を再び元の位置に戻す私に

「ぷっあははははは」


声を出して爆笑している。

今のどこがそんなおもしろかったのだろう・・


何の反応もできない私を見ながら


「どんだけ俺の事好きなんだよ。ははは」


どっからどうなってそうなるんだろう。

何ていうか・・・


「自意識過剰・・・」

そう言いながら、布団を頭から被った。


笑われてばっかで、何か腹立つ・・・


「自意識過剰?へぇ・・?
てっきり俺にベタ惚れなんだろうと思ったけど
違ったんだ?」

私の方を見下ろしながら

こいつ絶対意地悪な顔してるだろうと想像はできるけど

祐二の顔を見上げる勇気なんてものはなく。

けれど、布団を剥ぎ取られ隠れる場所がなくなってしまった私の視線は

やはり、祐二の方に向ける事ができずにいる。
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