利害関係から恋愛へ発展する方法
「わりぃわりぃ、そんな怒んなよ」

また布団剥ぎ取られたけど・・・


「じゃあ、俺が彼女できて
ここ連れ込んでても文句ないんだな?」


「へ!?彼女!?連れ込む?」


突拍子もない言葉に間抜けな声が出てしまった。


「そういう事だろ?」


言われてみたらそういう事だ。


この1ヶ月半の間に、元カノ様、会社の女性を目撃してきたけど

何も聞けない、言えない自分が本当に嫌だった。

その度に、彼女だったら・・・って思ってたのも事実だ。


「そういうのは嫌・・・」


あのもどかしい不安な気持ちを思い出し、近くにある布団を思わず握りしめてしまっている。


「ほらな。自分でワガママ言ってるって分かっただろ?」


ワガママ・・?


「付き合うのは別れるのが怖くて望んでません
でも、俺に彼女ができるのも嫌です。
俺はちひろといる限り彼女作れねぇじゃん?
それって付き合わなくても終わりくるだろ?」

黙り込んでしまう私に

「さて、どうしましょう?」

そっと髪を撫でてくれているわけで・・・
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