利害関係から恋愛へ発展する方法
からかうだけ、からかって

満足したように仕事に行ってしまったけど

何だったんだ・・・

自分の唇に指を当てながら
回想してみるけど・・・・


笑われてばかりの私のファーストキスは

ある意味思い出深いものとなったわけで・・・


キスだけであんなに緊張してパニック状態だったのに

あれ以上をする・・・


うわぁ・・・・


想像しただけで

今の私には刺激が強すぎる。


ソファーに倒れ込み顔を埋め一人妄想しながら

キャーキャー騒ぎ変態モード中である。


「お、また暴走中か(笑)」


そんな言葉に顔を上げ振り向くと


あぁ、また変態モード見られた・・・


っていうか


「絶対わざとだよね・・・?」

「忘れ物だって。ほら、携帯」

そう言いながら、机の上の携帯を取り

私に見せているけど・・・

「物音立てずに入ってくるとか確信犯じゃん」

「膨れっ面のちひろちゃん、行ってくるわ」

茶化すように笑い、軽いキスをすると

そのまま行ってしまった。

ほんと・・・これは心臓もたない・・


まさか、あの水ぶっかけ事件から

こうなるなんて誰が想像できただろう。

あの時、酔いつぶれた私よくやった!と

褒めてあげよう。

そんな2人の関係は、まだ始まったばかり・・

その後の2人はまた別なお話で…


    2024・6・2  白崎みやび
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