利害関係から恋愛へ発展する方法
エンジンをかけると
この車ならそうだよね・・・と思わず納得してしまうような想像通りのうるさい音がする。

「麺?肉?魚?何食いたい?」

走り始めてすぐに
ぶっきらぼうにそう聞かれてしまうと
何でもいいなんて言ったら
怒らせてしまうような気がして

「・・そば」

「は?」

は?って言われると
どう答えれば・・・

「あー・・何でも大丈夫です」

結局何でもいいって答えてしまっている私は一体何なんだ。

「何でもいいって
お前、そばって言わなかった?」

言ったけど、言ったけど

は?って言ったの誰だよ?!なんて内心は叫びたい所なのだが

「あはは・・そばもたまにはいいかなーなんて」

作り笑いで誤魔化す私である。

「じゃあ、そばな。
そばか・・・初めて言われたわ。
何か、全然女と飯食いって感じしねーけどな。
洒落っ気も色気もねーな」

それは遠まわしに
女らしくないメニューって事が言いたいのだろうな?

あぁ、そうだよ。食べたい物がそばで悪いか!?

健康に良いんだよ、知らないのか?

と、心の中で叫んでるなんて
この男は思いもしないだろう。

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