利害関係から恋愛へ発展する方法
「相変わらず繁盛してますなー」

「そんな事ないわよ。
もうー、ずっと来ないから電話しようと思ってたのよ。
あら、祐ちゃんの彼女?
彼女できて忙しかったのね。ふふふ
ほらほら、二人とも座って座って。」

うれしそうに
男と私を後ろから押すように
奥の席へと座らせると

「すぐ作るから待っててね」

お茶を出して
そそくさと厨房の方へと入って行った。

「あれ、ばーちゃん」

向かい側に座った男が
私にそう言うと
さっきの年配の女性を指差している。

「おばあちゃん?」

「そば食いたいなんて言う奴いねぇから
滅多に来ないんだけどな」

「おばあちゃんが、そば作ってるの?」

「あぁ。ずっと来てなかったから
ちょうど良かった。
まぁ、お前は
腹減りすぎて、腹からの叫びが
ひどかったけどな。ははは」

ほんと・・・私のお腹・・・正直すぎで恨みたくなる。
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