利害関係から恋愛へ発展する方法
「はい、お待たせー
ゆっくり食べてね」

と、出されたのは

温かいそば、そして天ぷらの盛り合わせ、五穀ごはん、小鉢、あんみつ

という、何ともボリュームのある御膳だ。

「いただきます」

食べきれるかな・・・と若干の不安はありつつも
この空腹を前に、そんな不安は無問題だった。

「ごちそうさまでした。」

と、お茶を一口飲み
男の方を見ると
驚いた顔をして見ている。

「は?お前もう食い終わったの?」

お腹がすいていると
早食いになってしまうのは当然の事であり

早食いになってしまうと
なかなかの量を食べれてしまうのも
当然の事で・・・

「つーか、きれいに食いすぎだろ」

空になったお皿を見て笑われているわけでして・・・

急にまた恥ずかしくなってきた。

ごはんに集中しすぎて忘れてたけど
ドキドキワールドに突入してたんだった。

そう思い出すと
やはりドキドキしてくるのは
当たり前の事で
再び男の顔を見れなくなるという状態になってしまった。
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