利害関係から恋愛へ発展する方法
「そういえば、何か必要な物ないのか?
出たついでに、買い物行くけど?」

何か・・・何か
このシュチュエーションが
同棲したてのカップルみたいで
顔がニヤけてしまう。

「今の所大丈夫だと思います」

ニヤけそうになる顔を隠すように
少し作り笑いを浮かべそう答えてみるけれど
やはり、ニヤついてしまいそうになる。

「そうか?
今・・2時か。このまま帰って3時・・
お前って甘い物とか食べる?」

甘い物・・・?

「うん?たまに・・・はい」

「んー、たしかこの辺に・・・
あ、あったあった。
ケーキ買ってきてやるよ」

と言うと
左側に曲がり
すぐある駐車場に車を停めると
可愛い建物のある方へ歩いて行ってしまった。

何屋さんか、ここからじゃ分からないけれど
ケーキ買ってきてやるって言ってたっけ・・

1人でケーキ屋さんとか入れるんだ。
何か意外だけど・・・

なんて考えてる間に
男は戻って来て

「ほら、俺1個で、お前が2個な。」

と、ケーキの箱を渡された。

「あ、ありが・・」

とう。と言いそうになったけど

睨まれたので

「うれしい・・・」

とだけ言った。

お礼言えないって、こんなに困るもんなんだと
意味不明な事を思いつつ
家路についたわけなのですが・・・
< 45 / 213 >

この作品をシェア

pagetop