利害関係から恋愛へ発展する方法
辺りはもう既に暗くなり
明るい居酒屋の中は、仕事帰りのサラリーマン達で賑わっている。

そういえば・・・・
佑二って、何でここにいたんだろう。

関係者?だよね。
水かけるくらいだし。

あぁ、だから夜に仕事なのか。

なんて頭の中で勝手に想像している。

そんな時に、ちょうど

目の前に車高の低い黒い車が停まり
助手席の窓が開くと

「ちひろ、乗れ」

噂をすれば何とかってやつなのか?

いや、噂じゃないか。思い浮かべたら何とかってやつ?

とか考えながら助手席に乗り込む私に

「帰り遅くね?」

「遅い?仕事6時までだけど・・」

「もう7時前だけど?」

「買い物してたから・・」

まさか、間違えて
元住んでた所に帰ってしまったなんて言えない。
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