利害関係から恋愛へ発展する方法
朝、仕事に行く準備をしていると

「今から出勤か。頑張れよ」

水を飲みにキッチンに来た佑二に
そう言われながら、すれ違いざまに
頭に手を置かれ

「あ、うん」

なんて言いながら佑二の背中を見つめつつも
触られた頭を自分で撫でながら
少しニヤついてしまっているわけで・・・

朝から非常に気持ちの悪い自分である。

何て幸せな一日のスタートなんだろう。

スキップしたくなるほど
朝からテンション上がりまくっている私に

「真山ちゃん、良い事あった?」

さすが美咲さん、観察力がパーフェクト。

「いや・・・たいした事では・・」

とか言いつつも
顔が緩み、ニヤけ顔加速中だ。

「彼氏?」

からかうように、私の耳元でそう聞いてくるけれど

「まさかまさか・・・
仕事しましょー。さ、がんばろ」


そうなんです、彼氏がー
なんて言えたら
どんなに幸せか・・。

なーんて、少し落ち込んでしまう私でありました。
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