利害関係から恋愛へ発展する方法
床に新聞紙を敷き
真ん中に佑二を座らせて
首にはビニールを巻き

私の右手にはハサミ、左手にはクシ

万全の体制。

「早く切れよ」

一切り目が、ものすごく勇気がいるわけでして・・・
数分、ハサミを動かそうとしない私に
不機嫌そうな声を出している。

茶色のサラサラのまっすぐな髪。
少しだけ後ろ髪が長めになってて
横は短め、前髪も少し長めだ。
これに私がハサミを入れてしまってもいいんだろうか。

「ほんとにいいの?」

「だから、いいって。」

ヤバイヤバイ、これ以上怒らせるわけにはいかない。

「じゃあ・・・いくよ」

ジャキ・・・ジャキ・・・と

とりあえず、横からすこーしずつ切っていく。

お・・これは、イケる。
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