利害関係から恋愛へ発展する方法
「おい?」

「へ!?あ!いや・・中で待つより外で待ってた方がいいかなと思って」

ほんとは、何て言って入ればいいのか分かんなかっただけなんだけど

そんなの恥ずかしくて言えるわけない。

「は?ずっと外で待ってたとか言うなよ?」

「まぁ・・・えぇ、はい」

「寒いのに何してんだ・・」

呆れたようにそんな事言うけどさ

そもそも


「15分後って言わなかったっけ?」

お店に入り、席に座ったとこで

そう言ってやった。

そう、私だって言う時は言うんだ。


「中に入ってると思うだろ」

「そうだけど・・・」

「つーか、電話しろよ」

「あー・・うん、まぁ、そうだよね」


言い負かされてるけど。

レモンサワーを飲みながら

いろんな料理を食べ・・・

お酒が進んでいくと


「祐二って坂山さんなの?」

聞けなかった事が普通に聞けるから不思議だ。

「そうだけど、何で?」

「お店来た時、坂山さんとの待ち合わせですかって聞かれたから」

「ん?もしかしてお前・・・
俺の名前分かんなくて入れなかったんじゃ?」

「・・・・・・」

黙り込む私に

「ぷっあはははっマジかよ!ははは
そういう時こそ電話すれば早くね?」


大爆笑されてるけどさ。



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