御曹司に身分違いの恋をしました。
「川相先生いらっしゃったんですね」
「そうそうここから見てあれ?
雅人くんかな?と思ってね」
話ながら席へと来た山口さんは
私の隣の席に座った。
「ああ さっきはどーも!
くだらない話に付き合ってくれてありがとね」
(全然!まだ一緒に居たかったです)
と言いたいが言葉を変える。
「そんなことないですよ
楽しかったですよ」
「この子はうちの知り合いなんだが
いい子なんだよ」と川相さんは
私を知り合いだと紹介した。
「お知り合いなんですね」
「そうだよ
可愛いだろ?」
「そうですね」
(そんな聞き方したら『そうですね』
しか言えないよ)
「今日アフターどうだ?
アフター行ってくれたら
この子の成績になるから頼むよ」
「川相さん!アフターは
成績も何もないんですよー
だから良いですって!
気を使わないでください」
と断るのに
「川相先生に言われたら
断れないですねぇ
同伴でもアフターでもお付き合いしますよ
その代わり向こうの友人岡本の相手を
お願いしますね」
と山口さんが答える。
それって無理やりじゃない!!!
もぉー川相さん!やめてよねぇ
と思いつつも 反面嬉しい。
「もう上がらせてもらいなさい
ママさんいいよね?」
「ああ いいわよ
どうせ今日は暇だし
着替えてらっしゃい」
あれよあれよと
あっと言う間に山口さんと2人きり。
「すみません
お忙しい方なのに川相さんが無理矢理!」
「大丈夫だよ 岡田相手にするより
愛ちゃんとこうして
デート出来るなんて嬉しいよ
さて!どこ行く?」
「お任せします」
「あれぇー?
いつもお客様とどこ行ってるの?」
「あたし同伴とかアフターとか
あまり行かないタイプなので」
本当にそう
行くと言えば川相さんとか
川相さんの知り合いの方とかだけで。。。
「本当ぉ〜?そんなので
固定客をバンバン取ってんのかと思ってた」
そう見えるのかな?
まぁ そういう世界で働いてるから
そう見えちゃうのかな
私って結構意外とウブなのに。。。