御曹司に身分違いの恋をしました。


「最高な場所で飲んでたからなぁ
それ以上の所となるとどこにしようか?
運転手さんオススメの場所ある?」


「オススメですかぁ?
うーん 少し離れてますけど
最近お洒落なバーができたと
お客様をお連れしたことがあるお店が
ありますけど?」


「そこに行く?」


「はい」


「それよりお腹空かない?
飲むより食べたくない?」


(私もそう思います)


「お腹空きましたね」


「やっと自分の意思を言ったね
さっきまではこっちの言うことに
従ってただけだったけど
もっとバンバン自分の意思を伝えなきゃ
人生損するよ」


「すみません・・・」


「運転手さん
美味いラーメン屋に行って」


結局私たちはベリーヶ丘を出て
街のラーメン屋さんに行くことになった。


店構えは小汚い感じにも見えるが
味は天下一品!だそうでそこでタクシーを
降ろされた。


「君に似合わないお店だけど」
と言われたが山口さんて私のことを
高級扱いをする 全然普通なのに。


私はそれこそ高級レストランや
高級バーなんて不釣り合いだ。


疲れた後のラーメンって
本当に最高ですごく美味しかった。


会話も弾んで色々聞くこともできたし
ラーメン屋さんから出てからも
歩きながら少し話をした。


弁護士になったのは
子供の頃テレビのドラマを見て
主人公の弁護士さんがカッコよく
お金持ちで女の人にモテて
いいところに住めてて
それが印象に残っていて
将来弁護士になろうと思ったらしい。


「面白いですね!
でも弁護士さんじゃなくても
山口さん素敵ですし
お金持ちだし女の人にモテててそうだし
全部叶えてません?
あっ!御曹司さんだと聞きましたから
住むところもきっと良いところでしょ?」


「何何?そんなに褒めてくれるの?
全然モテないよ?」


「そんなことないでしょ?
素敵ですもの」


「すごく推すねぇ?
うん?彼女にでもなってくれるの?」


「え・・・」


慌ててはダメ!
これは社交辞令だってばっ!
真に受けてはダメだよ。


ここはうまく交わさないと。。。


< 12 / 80 >

この作品をシェア

pagetop