御曹司に身分違いの恋をしました。


母が「今日いい?」と連絡してきて
会うことになった。


私も朝方まで働いていたので
家に来てもらうことにした。


ピンポーン
チャイムがなった。


「何その格好寝起き?」


「うん 3時に帰ったから寝てた」


「こんなところに住んでたのね」
部屋の中を見渡しながら言った。


「こんなところって
別に実家と変わらなくない?
部屋数が違うだけで
借家だしね」


「そうね」となんだか悲しそう。


「母さんね
お父さんと別れようかと思ってるの」


「え?」


それは驚きの言葉だった。


「何があったの?」


「もう苦しいのよ」と
突然声を上げて泣き出した母。


いくら辛くても歯を食いしばって生きてきた母
涙なんてみせたことがなかった。


働いても働いても借金は減らない
しかも浮気してると言う。


「はぁ?ギャンブルに
酒にタバコに女?オールじゃん?
最悪リストオールじゃん?」


「そうね」


「浮気ってその女のこと知ってるの?」


「会社の人じゃないかと思うのよね
週末になったら理由つけて
帰ってこないのよ
週末婚してる気分じゃないの?」


「それこそ要らないじゃんあの人!
のし付けてあげなさいよ!」


「だけどね
拓実が卒業するまではと思ってね
何も知らないからあの子」


「拓実は知ってるよ
だからクソじじいとかあたしに言ったんだわ」


「そうなの?」


「うん!相当恨んでる」


「そう。。。」


「あっ!離婚するなら
ちゃんと借金も付けて別れないとダメだよ」


「それが・・・」


借金の3分の1は母さん名義だと言う
父さんはブラックリストに載ったから
借りれなくて母の名前で借りてるとこのと。


ほとんどあの人のギャンブルのお金なのに。


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