御曹司に身分違いの恋をしました。
待てど暮らせど山口さんは
お店に来なかった。
1時にお店を閉め
ママさんから女の子みんなに
特別に寸志が配られた。
「5周年も続けられたのは
みんなのおかげよ
これからも頼むわね」
これからも。。。
そうだ!
私 川相さんにあと2ヶ月で辞めると
言ってたけど もう少し続けたいと
伝えなければいけない。
あ〜あ
また嫌なことを思い出した。
あの父親が私から取った返済金を
女に使ってた?そう思うと
腹が立って仕方ない。
今夜も眠れそうにないや
帰宅する準備を終え携帯を見た。
ーーーごめん今日行けそうにない
今日中にやらないといけない仕事が
出来たからーーー
そんなラインが山口さんから
入っていた。
仕事?もう終わったかな?
終わってるよね普通に考えても
こんな時間だもの
っていうかもう日付変っちゃってるし。
ーーーありがとうございます
無理しないでくださいねーーー
返信をしてみると
すぐに既読がついた。
既読がついたのを確認した私は
すぐに電話をかけた。
「まだ起きてたんですか?」
「うん もうちょいかかりそうだから」
「あっ!ごめんなさい
仕事中に」
「いいよ
ちょっと大変な弁護が入ったから
その資料を作ってたからね」
仕事中といえば
このビルの下にいるってことよね?
あの事務所に。
「今から行っていいですか?」
「いいよ」
すぐにエレベーターからに乗り20階へ降りる。
ピンポーン
チャイムを鳴らすとすぐに山口さんが鍵を開け
「いらっしゃい」と笑顔を見せた。
「会いたいから来ちゃった」
「今日ごめんね
せっかく誘ってもらったのに」
「いいんですよ
仕事は大事ですから」
「もう少しで終わるから
休んでて」と奥へ案内された。