御曹司に身分違いの恋をしました。


ゴソゴソと言う物音で目が覚めた
ふと携帯を見ると
8時半!


「やばっ!」と飛び起きた私。


「あっ!寝てていいのに」


「よくないよくない
事務員さん来たら困っちゃう」


とベッドに座り込んだ。


「大丈夫だよ
そんなに焦らなくても
さっき電話して今日はお昼から出てきてくれ
って言ってるから
それよりそれ」


指差された私は丸裸。


「ぎゃっ!」と布団に潜り込む。


「そんなぁー
あんなに大胆なくせに
まるで別人みたい」


恥ずかしい。。。


「もぉー!朝からそんなこと言わないで!」


「そんな態度してたら
襲いたくなるよ」


と近づいてくる。


「ストップ!ストップ!
バックオーライバックオーライ」


私のセリフに大笑いしながら
服を「ほら!」私に手渡してくれた。


そんな仕草もカッコいい。


しばらくすると
外から事務所の鍵が開く音がした。


「うん?竹下さんには
昼から出勤してと電話したんだけどな」


竹下さんと言うのが
さっき言っていた事務員さんだろう
昼からと言われても もう家を出てて
別にいいやと来たのかもしれない。


服を着ていて正解!


あのままズルズルとしてたらやばかったな。


とりあえず乱れた髪は
一つにまとめてポニーテール
見られても変じゃないよね?と
鏡を見た。


先に事務所へ出たのは山口さん。


「お袋っ!」


そんな声が聞こえた
お袋・・・お袋・・・お母様?
えっ!えっ!えーーーー!!!


ここから出ない方がいい
会ってなんて言えばいいか
わからないし
だって付き合ってないし
私はなんて自己紹介したらいいのか。


「あらっ?誰がいるの?
これって女の人のじゃない?」


あっ。。。私の上着と
バックが事務所に。


「ああ まーな」


「だから帰ってこなかったのね!
どんな人なの?」


足音が近づいてくる。


開けられる前に開けないと
私からその扉をあけた。


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