御曹司に身分違いの恋をしました。
「おはようございます」
「あらまー」あらまーと言ったあと
何も言わずに上から下まで品定め。
「すみません・・・」
となぜか謝る私。
「あらっ!何を謝ってるの?
で?2人は付き合ってるの?
それともただの今流行りの〇〇フレンド?」
いきなりお母様が
2人の関係を見抜いたように言う。
「お袋!用事は何?」
「何度も電話したのに出ないからよ」
「え?倒れてるかと思って来たわけ?」
私もそう思った
なんて過保護なの?って。
「違うわよー
あなたの実印と署名がこの書類にいるから
そうでなければ黙っては来ないわよ」
とクスッと笑うお母様。
品があっておしとやか
でも少しキリッとした性格の部分もみれて
とても複雑だった。
印鑑を押して名前を書くと
さっさと帰れとばかりに追い払おうと
している山口さん。
「急いでいるから
言われなくても帰ります!
ちょっと」と私を呼んで
耳元で
「あんな子だけど頼むわね」と
コソッと言って私の肩を優しく叩いた。
それって。。。
私でもいいと認めてくれてるの?
ううんそんなはずはない。
「今度家に連れてらっしゃいね
じゃあまたね
あっ!何さんかしら?」
自己紹介。。。名乗ってなかった。
「申し遅れました
わたしは山川愛華と申します」
「愛華さんね
よろしくね」
とお母様は帰っていった。
「いやぁーびっくりしちゃった!
心臓が止まるかと思っちゃった」
と事務所のソファーにバタンっと
腰を下ろした。
「それぐらいで心臓なんて止まらないよ」
「と言うけどねっ!
あたしにとっては一大事だった
あ。。。びっくりした」
全然余裕の態度の山口さんにふと思った。
そうか。。。山口さんって
こんなシュチュエーションって慣れてるんだ!
私だけじゃないこうして会うのは
他にもいるんだね。
だから余裕なんだ。
そっか!お母様も言ってた
〇〇フレンドって。