御曹司に身分違いの恋をしました。
「そろそろあたし帰ります」
「下の喫茶店に
モーニンでも食べに行こうよ
お腹すいたし
昨夜から何も食べてないんだよね」
下の喫茶店
誰に見られるかわからないのに
私と行って大丈夫?
「そうだ!それなら
少し歩いてお腹空かせて
駅の横のファミレス行かない?」
「歩く?お腹空かせる?
十分空いてるんだけど?
ペコペコ」
「で・でもぉ〜」
「うん?何を気にしてるのかね?
愛華さんは!」
「べ・別に何も気にしてないけど?」
「それなら行こう」
「う・うん」
せめてここのベリーヶ丘の範囲からは
出たかったな。
「あっ!雅人くん
うん?それに愛華ちゃん?
あれ?朝から2人で仲良くいるってことは?」
その声の主は川相さんだ。
ほら!さっそく見られちゃった。
「あっ!先生おはようございます
そこで偶然会ったから
お茶でもどう?ってことになってね」
山口さんは誤魔化した。
「なんだぁ〜付き合ってるのかと
思ったのに残念だなぁ」
「付き合うことになったら
1番に知らせますよ
愛華さんは
川相さんのお知り合いなんだから」
知り合いじゃないんだけどね
全く全く赤の他人なのに。
「いい報告を待ってるよ」
「まぁ。。。なんとか。。。」
山口さんは言葉を濁した。
パンとサラダとコーヒー
山口さんに奢ってもらって
山口さんはまた事務所へ
私はアパートへと向かったのだった。