御曹司に身分違いの恋をしました。


「ここのチーズケーキ
美味しいのよぉ〜
チーズ大丈夫?」


「はい!大好きです」


「飲み物は何にする?」


「紅茶で」


「紅茶は何がお好き?」


紅茶。。。


「アールグレイですかね」


ってアールグレイとセイロンとダージリン
そのくらいしか知らない。


「アールグレイね
私も同じにしようかしら」
とウェイトレスさんを呼んで注文をした。


「あなたはどこにお勤めなの?」


始まってしまった
私への質問。


これが聞きたくて誘ったのだと
言うことはよくわかる。


「隠すつもりもないので
あのっ!ツインタワーのバーで働いてます」


「タワーのって
会員制の?」


「はい」


「そこは身元がしっかりしてないと
採用されないんでしょ?
と言うことはあなたはどこかのご令嬢?」


「いえ。。。普通の家庭ですよ」


普通より かなり下ですけども。。。


「うん?どう言うことかしら?
普通?それでツインタワーのバーで?」


わっ!やばっ。。。


「あっ!川相総合病院の川相先生の
知り合いなんです」


「そうなの?」


「はい」


川相さんごめんなさい
利用しちゃいました。


「川相先生は雅人が担当してるのよ
はぁあ!だからか!」
と1人で言って1人で納得して
うんうんと頷いている。


「なんでしょ?」


「紹介してもらったのね」


紹介してもらったわけじゃないんだけど。


「良かったわ
息子の彼女があなたみたいな人で」


彼女ではないんですけど。


「安心して雅人を任せられるわ」


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