御曹司に身分違いの恋をしました。
高校を卒業したら家を出よう
そう思っていたのに
就職活動は上手くいかず
全て不合格。
「高校卒業させてやったのに
フリーターっていい身分だよな
お前にどれだけお金が
かかったと思ってんだよ!
しっかり働いて返せよ」
と入学金だ 制服代だ
修学旅行代だ 授業料3年分だ
と色々計算したのか
お前にはこれだけの金が投資されたと
200万の請求をしてきた。
「払えばいいんでしょ!!!」
啖呵を切った私だが
高校を卒業して4年目になるが
まだ50万も返せてないのが現実。
今まで誰にも胸の内を話したことがなかったのに
初めて会ったこの医院長の川相さんに
ここまで話してしまったが
誰かに話すことによって
心が洗われた気がした。
「すみません
変な話を聞かせちゃって」
「いや。。。大丈夫だよ
だけど最低な親だな
母親もそんな感じなのか?」
「そうですね
お金の請求も知ってると思いますけど
まぁ父に完璧洗脳されてますよ」
「可哀想に・・・
なんとかしてあげたくなるよ」
「いえ!話してお金をもらおうとか
全く思ってないので
聞いてくださってありがとうございました
早く良くなるといいですね
それでは失礼いたします」
「待ちなさい」
まだまだ川相さんの質問は続く。
「恋人はいるのかい?」
借金だらけの家
親への返済金とは言えども
借金を持ってる自分
男なんて寄ってこないですよね
早く返済して親から解放されて
自由の身になったら街コンとか行って
見つけますよなんて笑って話した。
「どうだ?うちの父を助けてくれたお礼に
その借金払わせてくれないか?」
さすがお金持ち
150万円なんて端金なのかもしれない
いくらおじいちゃんを助けたからって
そこまで出すとは。。。
「そんな!それはダメです」
「しかし お礼はしたいから」
お礼・・・・・
「お礼なら
厚かましいお願いですが
仕事を斡旋して貰えませんか?」