御曹司に身分違いの恋をしました。


「あたしね 
実は母親しか居ないんだ」
自分のことを話そうと思った
それで嫌な顔をされたり
拒否されたらそれまでのことだ。


「そうなんだぁ」


「そう。。。色々複雑な家庭環境で
つい最近うちの親たちは離婚したんです
その父親は義理の父親で
本当の父親の顔を知らないの!
母は大恋愛した相手が
お金持ちの人だったらしくて
相手親が交際には猛反対だったらしいの
別に母の家庭が特別貧乏でもなったのにね!
勝手にお見合いまで組まれてね
初めのうちはそれでも母さんを選ぶと
言ってくれたみたいだけど
でも!お見合い相手が比べものにないくらいの
お嬢様で勝ち目なんてなくて
色々心痛して会ってても
心ここに在らずの母に『別れよう 
君には幸せになって貰いたいから別の人を選んで』
別れを切り出したみたい
別れた後になってあたしを身篭ったのが
わかったんだって」


「その父親 自分が幸せにしてやろうと
思わなかったのかな?
オレだったら親より相手を選ぶけどな」


「それは無理じゃない?
山口さんでもこの環境を捨てられる?
親を捨てられる?」


「オレだったら愛する相手を選ぶ
ただそれだけ!それが
人を愛することじゃない?」


そうは言っても実際自分がその身になったら
わからないよね。


「で?お母さんは
シングルマザーを選んだのか?」


「そう。。。それから波乱万丈の日々
後に好きな相手ができて結婚して
あたしには突然父親ができて
その後弟も産まれてそんな感じ!
そして離婚すると言うね」


「お母さんも大変な人生だったんだな
愛華はさ本当のお父さんと会ったことあるわけ?」


「小さい頃誕生日に会ってたって
最近聞かされたけど
結婚してからは以来は会ってないみたい」


「ふーん
まっ!お父さんも親と愛華の母との
板挟みで大変だったかもしれないよな
でも!もしオレがその立場なら
絶対相手を選ぶけどな」


何度も相手を選ぶと言う山口さん。








< 41 / 80 >

この作品をシェア

pagetop