御曹司に身分違いの恋をしました。


「山口さんはそんな心配いらないね」


「うん?なんで?」


「きっとそれなりの人が
お嫁さんになると思う」


「はい?」


「どこかのお嬢様
あはは あたしが言わなくても・・・」


続きの言葉は山口さんに
塞がれた。


いつもより少し乱暴に
ベットへと倒される。


「ち・ちょっと待って
下にはお母様がいるし
誰が来るかわかんないから」


「来ないよ」


「わかんないって!」


「来たら来た時だろ
男と女が部屋にいてだいたい
想像つくだろ」


今日の山口さんは少し変。


仕事で何かあった?
イライラしているようにも見える
だから私を求めてる?


それでもいい
山口さんが求めてくれるなら
でも!音とか声とか
気になる


いつも以上に荒く濃厚で
誰が聞いているかも
と言う思いはあるのに
声を出さずにはいられないほど
気持ちが良かった。


お互いの身体が離れ
山口さんはあたしの横に転がった。


「激しすぎる!
気を失うかと思った」


「ごめん・・・
愛華の気持ちがわかんなくなったから
ついつい頭に血が昇った」
 

「うん?どういうこと?」


「もういいよ十分分かったから」
とギュッと抱きしめてきた。
思わず『好きだよ』と言いそうになる。


山口さんは私のこと少しでも
好きだと言う気持ちありますか?
一度も好きと言われたことがない
やっぱり私は都合のいい女
身体の相性がいい女・・・ですか?


ばか!好きだったら困るじゃん
母の二の前になっちゃうじゃん。


しかも「相手を選ぶ」と言ってるのに
この家を破壊させるつもりか!


「何?考え事?」


「ううん 
ただボーとしてる」


「無理させたかな」


「そんなことないよ
気持ち良すぎて死ぬかと思った」


「バーカ!そんなんで死ぬわけないだろ」
と鼻をギュッと摘まれた。


そんな一コマ一コマが
キュンとしてますます好きになっちゃう
心まで求めてしまう。


もう終わりにした方がいいな。。。






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