御曹司に身分違いの恋をしました。



ーーーやっぱり妊娠していたーーー


これから!って言う時に
働けなる私。


すぐにバーには連絡をして
辞めることを伝えた。


さっそく川相さんに退職のことが
伝えられたのだろう
電話がかかってきた。


「やめたんだね」
川相さんは借金が終わったら辞めなさいと
言ってたのできっと安堵してるのだろう。


「はい 本当にお世話になりました」


「次は何するのかい?」


「近所でまたパートでも
細々く暮らそうかと思ってます」


「山口くんには伝えたのか?」


「そこに山口さんが何故出てくるんですか?」


「隠さなくていいよ
知ってるんだから」


何を知ってるの?


「え?」


「付き合ってるんだろ」


「付き合ってないですよ
お客として仲良くさせて戴きました
ありがとうございました」


「それだけの関係だったのかい?」


「そうですよ」


「好きだったんじゃないのか?」


「好きか嫌いか?って言えば
好きでしたけど
お客様とお店の店員という関係だけですね」


「そうなのか
うーん」


うーんと考えられても
それが事実だし。


「突然辞めた理由は何かね?」


話が急に戻る?


貯金ができるまで頑張る!と言ってたのに
急に辞めるのがわからないと言い始めた。


「川相さんも言ってたように
長く続けられる仕事じゃないかな?って」


「それだけのこと?」


「そうですよ」


「うーん なんか違う気がするなぁ」


川相さんは鋭く
まるで警察官が自白させるかのような
勢いを感じる。


だから母とのことを話した。


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