御曹司に身分違いの恋をしました。

ーーー川相と山口sideーーー



「雅人くんどうかね？
愛華ちゃんとうまくいってるのかい？」


山口の事務所を訪れた川相は
まず2人の交際を聞いた。


「上手くいくもいかないも
そもそも自分たちは付き合ってませんよ」


「そうなのかい？
雅人くんは愛華ちゃんを好きなのかと
思ってたよ？」


「自分はそのつもりでしたけど
向こうは遊びだったみたいですね」


「遊び？そんな子に見えないけど？」


「本人が言ったんです
彼氏ができたから」って。


「うん？彼氏ができた？」


腑に落ちない川相は頭をひねる。


「君のことを気に入ってるように見えたがなぁ」


「二股だったというか
初めからその気はなかったみたいですね」


「その。。。聞きにくいんだが
君たちはその。。。
身体の関係の方は」


「それはご想像にお任せします」


「うーんそうか」


言葉を濁したが川相には
山口と愛華は身体の関係があったと
確信した。


「ただ腹が立って仕方ないですよ
あんな裏切り方をされるなんて
思っても見なかったので
あっ！すみません
知り合いの人なのに悪く言って」


「それはまぁいいんだけど
おかしいなぁ？
店もやめたしなぁ
母親と細々く暮らすと言ってたから」


「結婚するんじゃないんです？」


「いやぁーそれはないだろ」


そんな会話が交わされた。



ーーーーーーーーーー