御曹司に身分違いの恋をしました。


「そうなんですね」


「雅人との子供ができたのかと
一瞬でも思ったわよ!」


あれ?知らないのかな?
私たちが終わったこと。


「違うんです
すみません」


「山川さんお待たせしました」


助けのような看護婦さんの呼ぶ声。


「失礼します」と頭を下げ
受付へ。


「このお薬は朝晩に
一錠づつお飲みくださいね
会計は検診料はパックの中のチケットを
使いますのでお薬代だけで680円です
お大事に」


「ありがとうございました」


そっと母子手帳を受け取り
ささっと鞄へ入れる。


見られたくないから。。。


「どこか悪いの?お薬出てたけど」


「あっ。。。ちょっと貧血みたいで」


「そうなの?
雅人に言って血になるようなものを
食べに連れて行ってもらいなさい」


やっぱり知らないんだ
言ってないんだね。


「失礼します」


私は足早に病院を去った。


あのお母様のことだから
きっと山口さんには伝えるはず。


何か連絡あるかな
いや!あるわけないか。


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