御曹司に身分違いの恋をしました。
「どうしてあの時
母を選ばなかったの!」
「お母さんが当時すごく悩んで
痩せてしまって見てられなくて
このまま一緒になっても
心痛するだけだと思ったから」
「それでも好きな人愛する人と
一緒にいるのが幸せじゃないの?
どうして・・・どうして」
まだまだ言いたいことはある。
「自分がまだ若かったから
本当に申し訳ない」
「もう今更川相さんを責めたって
過去に戻れるわけじゃないし
川相さんにはお世話になったし
だから。。。複雑だけど
仕方ないよね 受け止めるしかないよね」
「世話なんかしてないよ
父を本当に助けてくれたから
あのまま放置していたら
亡くなってたかもしれないし」
「その助けた人が皮肉にも母を
認めてくれなかった人なのにね
でも1人の命が助かったのは
良かったと思ってる」
「こっちも世話をしたと言っても
仕事を斡旋しただけだよ
我が子を飲み屋で働かせるなんて
どれだけ心が痛んだか
でもいくらお金を出してあげると言っても
拒否するから早くお金を返すには
あそこが1番だと思ったんだよ
客層もいいしママさんもいい人だしと
そう思って紹介したんだよ」
川相さんは初めに私が名乗った時に
もう娘だと確信していたという。
幼い頃誕生日ごとに会ってた顔が
すぐに浮かんだからと。
だからなのか
誕生日は夏だとか
大学生か?と聞いたのもそう
あのクソ親父が架空の請求をして
大学費用を先取りしたから。