御曹司に身分違いの恋をしました。
「わっ!なんて家なの?」
母は家を見て驚いた
私も初めは足が止まったもの。
一軒家ではなくて言わばマンションなのに
玄関先には庭園を作っている。
それはここノースエリアの居住地は
みんなこの形。
「玄関入ったら言葉が出ないわよ」
「そんなに?」と驚いた後
「やっぱり連れてくるのは
愛華にとって良かったことなのかしら?
もしかしたら・・・」
あのままだった方が
こそっと産んでた方が愛華にとって
幸せなことだったかもしれないと
母は悟ったようだ。
身分が違いすぎるーーー
「美佐子!今更何を言い出すのかね」
川相さんが母を名前で呼んで
後戻りはしてはいけない!と伝えた。
「あっ。。。ごめんなさい
余計なこと言って」
川相さんがあらかじめ訪問することを
伝えてたため玄関のベルを鳴らすと
山口さん本人が現れた。
「先生 どうしたんです?
こんな時間に!しかも事務所じゃなくて」
「大切な話があるんだよ
中へ入って」
玄関の扉の外にいた私たちは
顔を出した。
「えっ」私たちの顔を見た途端
えっと言いそれからすぐに
「すみません お引き取りお願いします
話はないので」と拒否をされた。
「上がらせてくれ」
「お帰り下さい」
私は「帰りましよう」と向きを変えた。
こんなに拒否されているのに
話なんてできるわけがない。
「お母さんと同じ人生を歩むのか!」
少し激怒の川相さん。
「すみません
内輪の揉め事なら帰ってやってもらえません?」
険しい顔の山口さん。
「雅人くんの子供が愛華のお腹の中には
宿ってるんだ
その件に対して話がある」
「やっぱり来たわね」
と次に来たのはお母様だった。
やっぱり来たわねーーー
これが心に突き刺さった。