御曹司に身分違いの恋をしました。
「上がってちょうだい
こんな話玄関先でする話じゃないわ」
お母様に言われ応接室へ入った。
「それで?複数の男の中で
1番雅人があなたにとって
都合が良かったわけね
そりゃ弁護士だし将来は安泰だわね」
「違います」
「そんなね!どこの誰との子か
わからない人の子を認知しろと言われても
『はいわかりました』って言う人って
この世にいると思います?先生」
「雅人くんの子供だ」
「もぉー先生まで騙されちゃって
親戚のお嬢さんがどうかわかりませんけど
先生の名誉を利用して
うちの子にも近づいて」
こんなひどいことを言われるとは
想像していなかった
辛い。
当の本人の山口さんは黙ったままで
親をそこまで言うなと止めるわけでもなく
かと言って私に何か言うこともなく
腕を組んで黙ったまま。
だから1人で産むと言ったのに!ーーー
もう決意は変わらない
1人で産む!
「そうです!たくさん付き合った人の中で
山口さんが1番お金があるし
将来はお母様が言われるように
安泰だから雅人さんに責任を負わせようと
考えました
川相さんお母さん
本当のことはこれなの
山口さんだけじゃないの付き合っていたのは
だから帰りましょう
あーあ、失敗しちゃった!
玉の輿に乗れると思ったのに!」
「ほらごらんなさい
化けの皮を剥がしたわね
どうぞお帰り下さい
2度とうちに責任負わせるような発言
させないでくださいね!」
「2度と来ません
帰りましょう 川相さん母さん帰る・・・よ」
ーーーパシッ!ーーー痛っ!ーーー
そう言う私のほっぺをバシッと叩いたのは
母だった。
泣かない!絶対泣かない!
ここでは泣かない。