御曹司に身分違いの恋をしました。
「奥様 この子に謝ってください」
川相さんが突然お母様に詰め寄った。
「先生?」
「さっきの数々の暴言を、謝ってください」
「本当のことを言ったまでのことですわ」
「謝ってください!!!
この子を侮辱する発言
謝ってください!」
今にもお母様に食ってかかろうとする川相さんに
「落ち着いてください先生」
と山口さんが止めに入った。
「娘が可哀想で仕方ないです
こんな境遇にさせたのも自分です
若かりし頃にもっと自分が大きな器があったら
愛華もこんなことを言われるように
なってなかったかもしれないのに
全部自分のせいです
でも信じてください
この子はそんなこじゃないです
純粋な心で雅人くんだけを愛してますから」
「今なんて言われました?娘?」
「川相先生娘って?」
それにはお母様と山口さんは
聞き逃すことなく食いついた。
「言わないでください!
もういいじゃないですか
関係ない話を関係ない人にまで
話す必要ありません!
帰ろうと言ったら帰ろう
早く!早くたってよ」
2人の手を引っ張ったり
息も露わに狂ったように私が言った。
そして私は気を失った。
愛華!!!ーーー
愛華さん!!!ーーー
愛華!!!しっかりしろーーー
みんなが私を取り巻いたのは覚えているが
あとは記憶にない。
『こら!悠人 ボールは外で遊ぶのよ!
その鏡割っちゃったら大変なのよ』
『はーい』
『ママ〜 パパ呼んできてよ
キャッチボールするって約束したのに
来ないんだもん』
『パパはお勉強中なのよ
ママじゃダメ?』
『ママじゃ、相手になんない!』
『えーそんなこと言わないでよ』
目が覚めた、長く寝てしまったようだ。
天井を見上げた
ここはどこ?
確か山口さんちに話に来て
訳わかんなくなって、倒れた?
夢。。。
パパ?パパって誰のこと?
鏡?あれは山口さんちの玄関の風景?
バカな私
こんな夢見るなんて。。。