御曹司に身分違いの恋をしました。
プロポーズ
「愛華大丈夫?」
1日ほど入院した私を母が迎えにきた。
「うん 何日分も寝ちゃったぐらい
ぐっすり寝たのって久しぶり」
「雅人さんがずっと付き添ってくれてたそうね」
「無理やりみんながそうさせたんでしょ」
「そんなことないわよ」
「もういいって!
目覚めたらベットに伏せて寝てたから
また迷惑かけちゃったなぁと思って
帰ってもらった」
「そうよね!一晩も付き添ってたんだから
疲れてるわよね」
「あの人とはもう会うこともないと思うよ」
「え?どう言うこと?」
「改めて言ったから
『あなたの子じゃないですから』って
『帰って!』って言ったら
怒って帰ったから」
「なんでそんなこと言うのよ」
「それが1番なの!
もういいのよ
私が決めた道!誰に何を言われようが
変えるつもりはないから」
「頑固ね!」
「そうよ 父譲りなのか
母譲りなのか」
帰る支度をしていると
ドアをノックする音が聞こえた。
「誰?」
私が入院してることを誰にも言ってない。
入ってきた人物を見て
私は身体中が硬直した。
それは
山口さんのお母様が訪ねてきたからだ
しかもその後ろには
お初にお目にかかるお父様らしき人物も。
また何か言われる・・・
もしかしたら誰かわからない子でも
山口さんの子かもしれないと言う確率がある子
そんな子を産ませては
将来何かあったときに困るから
抹殺させようとしてる?
それが頭に浮かんで
顔を見るのも怖い。
「気分はどう?」
「おかげさまで大丈夫です」
「そう それなら良かったわね
今日はこの人もあなたにお目にかかりたいと
言うものだから連れてきたのよ」
お父様を紹介された。
「初めまして雅人の父です」
「初めまして山川愛華と申します」
「君のお腹の中に
雅人の子供がいるそうだな」
これ以上嫌な思いをしたくない!
お父様に何か言われる前に帰ってもらわないと!
「あの!あたしこの子を産んでも
山口家にはご迷惑かけるつもりはありません
認知しろとか言うこともこの先ないので
心配しないでください
雅人さんにもそう伝えました
山口家とは2度と関わり合うことはないので
お引き取りください」
「愛華っ!」
母が私を怒鳴る。