御曹司に身分違いの恋をしました。
「自分たちの世界に入ってるのに
申し訳ないんだけどさ
その辺でストップしてて!
みんなの前で公開プロポーズやハグやキスまでは
許せるけど公開エッチはやめてよね」
うん?拓実?
いつの間に来てた?
「誰?」
「弟の拓実」
「ねーちゃんの一大事だから
10時にここへ来なさいって
母さんから連絡があって」
山口さんは昨日
「触らないで!帰って」と私が言ったことで
そんなことを言わせてしまう自分の不甲斐なさ
そのまま居たらまた私を過呼吸にさせて
しまうと思って病室を去ったと言った。
怒って帰ったんじゃなかったのだ。
それから父川相さんを訪ねて
「どうしても愛華さんと一緒になりたい」と
言って2人でどうしたらいいかを考え
それなら周りを固めて動きが取れないようにして
気持ちを伝えるしかないと結論を出したようだ。
絶対私が「うん」と
言わないだろと思っていたそうだ。
ここでプロポーズするのも
わかっていたから拓実まで呼んだ。
「良かったなねーちゃん
こんなイケメンと結婚できて
家にいる時はグータラなねーちゃんだし
おっちょこちょいだし
すぐにキレるし
でも可愛い所もあるので
絶対幸せにしてくださいね
もう一つ!もし、浮気したら
オレがグーパンチしますんで!」
「あんたね。。。」
「約束するよ
君の大切なお姉さんを
幸せにするから」
「当たり前だよ!
幸せにしてもらわないと許さないよ
自慢のねーちゃんなんだから」