御曹司に身分違いの恋をしました。
「じゃあ 奪ったのはこの人の親じゃなくて
母さんってこと?」
「そう それを今日お招きして
20年以上前のことを謝りたかったの」
「それを早く言ってくれない?
なんかオレバカじゃん!
1人がイキがって」
「そこまで説明をしていなかった
母さんの責任ね
愛華さん嫌な思いさせてごめんなさいね」
いいですよ
大丈夫です
気にしていません
そんな言葉は出てこない
この大志くんに言われた【のたれ死んで】
この言葉が脳裏から離れてくれない。
「すみません
色々暴言を言って」
と頭を下げた大志くん。
「そうだよ!少しは大人になれ!って
いつも言ってるだろ
お前の発した言葉が
相手を傷つけたり時には殺めてしまうことも
あるんだよ!これを教訓にしろ
弟がすみません」と
陽二さんが私達に謝った。
謝られても・・・。
「母さんが奪わなかったら
父さんはこの人の親と結婚していた?」
「たぶんな」
「でもお母様が嫁姑問題で悩まれてたなら
うちの母だったら尚更無理だったと思います
お嬢様だったお母様に辛く当たるなら
うちの母のような取り柄のない女なら
尚更嫁姑問題が過酷化してたかも知れません
そして母は心痛して離婚という
選択していたかもしれませんね」
「わからないわよ
嫁姑問題がなくて平和に暮らしてたかも
知れないしね
こればっかりは分からないわ」
「そーかぁー!
1度にイケメン弁護士の兄貴と
綺麗なお姉ちゃんができた!ってわけか
お姉ちゃんっていうのが欲しかったんだよねー」
真剣な話をしているのに
突然ふざけたようにいう大志くん
やはりそこはまだ高校生
うちの拓実と変わらない。
腹が立っていたけど
そこは何だか笑ってしまった。