御曹司に身分違いの恋をしました。
「拓実くんに似てない?」
雅人さんも同じことを思ったようだ。
「あたしもそれを今言おうと思ってた」
「ああ 拓実くんね
今日連れてくればよかったのに」
「いえそこまでは
拓実は川相家とは血のつながりが全くないので」
「でも愛華の弟だろ
それなら兄弟も当然だよ」
「ですけど」
「うん?弟がいるの?」
お母様が聞いた。
「はい 高校3年なので
あっ!大志くんと一緒ですね」
「え?拓実?」
「知ってるの?」
「苗字はなんていうの?」
「山川拓実」
「拓実?うわーマジかぁー」
「その様子だと知ってんだな」
拓実との繋がり?
学校は当然のこときっと違うでしょ
頭脳からして違うだろう
それならどこで知り合った?
「バイト先が同じだから
結構話したり仲良くしてる」
あー。。。そういうこと!
拓実のバイト先は居酒屋。
「世間って狭いねー
拓実をお願いしますね
気が短いから」
「うんうん!わかる!
めんどくさくてうるさい客には
目付きから入るから!」
「目付き?」
「そう!ガン飛ばして
『黙れ!』みたいなこっちは『おいおい』って
ドキドキするけど根はいい奴だから」
大志くんは
拓実の性格をよくわかってくれている。
「今後とも宜しく頼むね
悪いことしてたら教えてね」
「あーそれは心配ない
いい奴だから
あっ!それに彼女めっちゃ可愛いよ」
「え?拓実に彼女?」
「あっ!ヤベッ
内緒にして」
拓実に彼女か。。。
ふふふ何だか姉として嬉しいな
女っ気が無いと思ってたから。