きらきら星に魅せられて
「いいよ。その勝負受けて立つ」

ちょ、ちょっと奈穂.....。

「いいのよね?夜空時雨」

「もうどうでもいいわ」

時雨は時雨で自暴自棄になっている。

「じゃあわかった?2週間後の金曜日の昼休みよ」


―――大変なことになってしまった。


「ここにいる人数は.....10人ね。習ったことある人?」

そうか、この流れでいくと私も弾かないといけないのか.....。

いや、いいチャンスかもしれない。

この舞台を境に森本紗夜、完全復帰だ。

「芽唯もあるんでしょ?」

「あ、あぁ、うん」

「でも芽唯は.....」

「弾くよ。大丈夫」

きっと私の言ったこと、覚えてくれていたんだろう。

私は星羅ちゃんに勝つ。

まだ私たちの勝負は終わっていないから。

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