きらきら星に魅せられて
「惺がそのとき私を誘えばよかったのよ。私.....紗夜が死んじゃったかと思って.....」
「わわっ!泣かないでよ星羅ちゃん。ごめんね、ほんとにごめんね」
星羅ちゃんの泣いたところなんて初めて見たから気が動転してしまった。
「あ、結果出てる」
そんななか空気の読めない惺くんの一言。
「え?」
「星羅が98点。夜空時雨チームが183点。よって夜空時雨チームの勝ちだってさ」
183-86=97
「負けた.....」
「いや紗夜は勝ってるけど」
「星羅ちゃんに負けた.....。私、97点だ」
「この勝負は私の勝ちね」
「.....仕方ないだろ。紗夜、3年間もまともにピアノ弾いてないんだぞ」
「え?本当に弾いてなかったの?」
「うん」
「3年間のブランクってそんな簡単に取り返せるものなのね」
「なんか私、無意識に毎日机に向かって指を動かしてたって言ってた。お母さんとお父さんが」
「それもそれで怖いわね。まぁいいわ。次は正々堂々勝負しましょう。最終舞台はショパンコンクールよ」
「わかってる。絶対勝つから」
「私の方こそ負ける気はないわよ」
「あのぉ.....俺は?」
自分を指さしてアピールする惺くんをことごとく見ないふりする星羅ちゃん。
まだ認めてもらってなかったんだね。
拗ねてどこかに行ってしまった惺くんの背を私たちは大笑いしながら、眺めていた。
「わわっ!泣かないでよ星羅ちゃん。ごめんね、ほんとにごめんね」
星羅ちゃんの泣いたところなんて初めて見たから気が動転してしまった。
「あ、結果出てる」
そんななか空気の読めない惺くんの一言。
「え?」
「星羅が98点。夜空時雨チームが183点。よって夜空時雨チームの勝ちだってさ」
183-86=97
「負けた.....」
「いや紗夜は勝ってるけど」
「星羅ちゃんに負けた.....。私、97点だ」
「この勝負は私の勝ちね」
「.....仕方ないだろ。紗夜、3年間もまともにピアノ弾いてないんだぞ」
「え?本当に弾いてなかったの?」
「うん」
「3年間のブランクってそんな簡単に取り返せるものなのね」
「なんか私、無意識に毎日机に向かって指を動かしてたって言ってた。お母さんとお父さんが」
「それもそれで怖いわね。まぁいいわ。次は正々堂々勝負しましょう。最終舞台はショパンコンクールよ」
「わかってる。絶対勝つから」
「私の方こそ負ける気はないわよ」
「あのぉ.....俺は?」
自分を指さしてアピールする惺くんをことごとく見ないふりする星羅ちゃん。
まだ認めてもらってなかったんだね。
拗ねてどこかに行ってしまった惺くんの背を私たちは大笑いしながら、眺めていた。