きらきら星に魅せられて
まず弾き始めた曲はモーツァルトのソナタ。

古典派の楽譜には書かれている情報が少ない。

だからこそ自分で解釈していくのも楽しいんだ。

でもアレンはその度を超えている。

誰もが聴いたことがある曲だとしてもアレンが弾くと全く違うように聴こえる。

ただだからといって自由すぎというわけでもない。

いま弾いているモーツァルトだって古典派らしいきちんとしたテンポ感を全く崩すこともなく、ソナタ形式をしっかり理解して弾いている。

人とは根底から食い違うアレンの演奏。

そんなアレンの演奏が私には理解出来ないけど、実は好きだったりする。

ソナタ全楽章を弾き終わったアレン。

少し疲れが見える。

一息ついたあと続けて弾き始めた曲はショパンのスケルツォ。

ソナタ全楽章を弾き終わったあとに10分を超える曲を弾こうと思う気が知れない。


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