きらきら星に魅せられて
みんなの想像を超えるアレンの演奏。

私は弾き始めてすぐに驚かされた。

有名なスケルツォの2番。

まずはピアノで感情をおさえるように。

休符で間を空けて激しく感情を高ぶらせて弾く。

その2つを対照的に弾かなければならない。

でもアレンの場合は.....

まずはピアノで感情をおさえるように。

休符で間を空けて感情的に歌い上げるように弾く。

対照的とは言えるのかもしれない。

しかし通常、2つ目のテーマは感情的に歌い上げるようには弾かない。

それを自分の演奏に仕上げることが出来るアレンはなんというか.....よくわからない。

「あなたは95点。流石というところかしら」

「ありがとうございます、先生。みんなもありがとう!」

ニコッと微笑み、お辞儀をするアレン。

その動作に女子たちがキュンキュンしてるのがわかる。

なんかむかつく.....。

演奏は好きでも、やっぱりあいつのことは嫌いだ。

< 129 / 240 >

この作品をシェア

pagetop