きらきら星に魅せられて
第六変奏
衝撃の演奏
第1次審査1日目
私は今日も朝から近くを散策。
ここは空気が澄んでいてすごく気持ちがいい。
第1次審査で弾く曲を頭の中で流しながら、歩いていた。
ふと近くにあったベンチに座る。
「お嬢さん」
「はい?」
突然隣から呼ばれ、間の抜けた声を出してしまった。
そこには紳士服に身を包んだおじさま。
いつからいたんだろう。
さっきまで私1人のはずだったのに。
「どこの国の人?」
「日本です」
「さてはショパンコンクールのコンテスタントだな?」
「はい。出場します」
「ほう.....。私も見に行くんだ」
「そうなんですか!?じゃあ私の演奏聴いてくださるのですね」
「ははっ。そうだな」
なぜこの人は今笑ったんだろう.....。
「どうした?不思議そうな顔をしているな」
「あなたが笑ったのがなぜかわからなかったからです」
「素直な子だな。そのことはまた今度話すとするよ」
今度話さないといけない程重要なことなのだろうか。
全く訳がわからない。
「きっと君の演奏も素直な演奏なのだろうね。自分の演奏に自信はあるかい?」
「そんなこと.....どうでもいいんです。たった1人に認めてもらえれば.....」
「君は本当に面白い子だね。私はそろそろ行くとするよ。また会おう」
「あ、はい。さようなら」
本当によくわからないおじさまだった。
コロコロと話題を変えるのにはついていけない。
まぁいい、そろそろホテルに戻ろうっと。
私は今日も朝から近くを散策。
ここは空気が澄んでいてすごく気持ちがいい。
第1次審査で弾く曲を頭の中で流しながら、歩いていた。
ふと近くにあったベンチに座る。
「お嬢さん」
「はい?」
突然隣から呼ばれ、間の抜けた声を出してしまった。
そこには紳士服に身を包んだおじさま。
いつからいたんだろう。
さっきまで私1人のはずだったのに。
「どこの国の人?」
「日本です」
「さてはショパンコンクールのコンテスタントだな?」
「はい。出場します」
「ほう.....。私も見に行くんだ」
「そうなんですか!?じゃあ私の演奏聴いてくださるのですね」
「ははっ。そうだな」
なぜこの人は今笑ったんだろう.....。
「どうした?不思議そうな顔をしているな」
「あなたが笑ったのがなぜかわからなかったからです」
「素直な子だな。そのことはまた今度話すとするよ」
今度話さないといけない程重要なことなのだろうか。
全く訳がわからない。
「きっと君の演奏も素直な演奏なのだろうね。自分の演奏に自信はあるかい?」
「そんなこと.....どうでもいいんです。たった1人に認めてもらえれば.....」
「君は本当に面白い子だね。私はそろそろ行くとするよ。また会おう」
「あ、はい。さようなら」
本当によくわからないおじさまだった。
コロコロと話題を変えるのにはついていけない。
まぁいい、そろそろホテルに戻ろうっと。