きらきら星に魅せられて
感嘆の声と鳴り止まない拍手。

舞台の上で満足そうに微笑む森本紗夜。

まさかここまでとは思わなかった。

感激したよ、お嬢さん。

「すごいだろ?ボクの生徒。ボクもここまでやってくれるとは思わなかったよ」

「ああ、すごい。すごいよ」


「こいつはまだ伸びますよ」

「え?」

突然、後ろから聞こえた声に振り向くと、意外なコンテスタントが座っていた。

「どういうことだい?」

「まだファイナルがあるじゃないですか。紗夜はまだこんなもんじゃないですよ」

「君はサヤとどういう関係?」

「さぁ」

そう言うと会場を出て行ってしまった。

不思議な少年だ。


.....まだこんなもんじゃない、か。

それは楽しみだ。

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