きらきら星に魅せられて
第十変奏
競演者たちの演奏
ファイナル1日目。
「おはようございます。審査委員長」
「おはよう、森本紗夜さん。いい加減にその呼び方やめてくれないか?」
「ならなんてお呼びすればいいんですか?」
「ユゼフとでも呼んでくれ」
「わかりました。ユゼフさんとお呼びします。それにしてもいいんですか?審査委員長がコンテスタントとそんなに話しても」
「.....知らないよ。別にいいんじゃないか?」
「うわぁ.....適当ですね」
「いいんだよ別に。あ、そうだ。ずっと気になっていたんだ。今、堀田郁花はどこにいる?君の先生だったんじゃないのか?」
「先生は私を庇ってトラックに.....。今も眠り続けています」
「.....すまん。こんなこと聞いて」
「いいんです。.....ショパンコンクールで優勝することは先生との約束なんです。先生は私を恨んでいるかもしれないし、私を庇ったこと後悔してるかもしれないけど、例え今の先生がどう思っていようが、約束は約束。だから私は優勝したいんです」
「.....堀田郁花はこんな生徒を持って幸せもんだな」
「.....え?」
「きっと喜んでると思うよ」
「そうだと.....いいな」
「そうさ。それに君の演奏には人を惹き付ける魔法がある。現に生徒をとらない主義で有名なルイスが見込んだ生徒だからな」
「おはようございます。審査委員長」
「おはよう、森本紗夜さん。いい加減にその呼び方やめてくれないか?」
「ならなんてお呼びすればいいんですか?」
「ユゼフとでも呼んでくれ」
「わかりました。ユゼフさんとお呼びします。それにしてもいいんですか?審査委員長がコンテスタントとそんなに話しても」
「.....知らないよ。別にいいんじゃないか?」
「うわぁ.....適当ですね」
「いいんだよ別に。あ、そうだ。ずっと気になっていたんだ。今、堀田郁花はどこにいる?君の先生だったんじゃないのか?」
「先生は私を庇ってトラックに.....。今も眠り続けています」
「.....すまん。こんなこと聞いて」
「いいんです。.....ショパンコンクールで優勝することは先生との約束なんです。先生は私を恨んでいるかもしれないし、私を庇ったこと後悔してるかもしれないけど、例え今の先生がどう思っていようが、約束は約束。だから私は優勝したいんです」
「.....堀田郁花はこんな生徒を持って幸せもんだな」
「.....え?」
「きっと喜んでると思うよ」
「そうだと.....いいな」
「そうさ。それに君の演奏には人を惹き付ける魔法がある。現に生徒をとらない主義で有名なルイスが見込んだ生徒だからな」