きらきら星に魅せられて
「.....ルイス先生を知ってるんですか?」

「ああ、昔からの友人だよ。今回も審査副委員長だしな」

え.....?

友人.....?

審査委員長.....!?

「ええええ!聞いてませんよそんなの!」

「あ、言っちゃいけないことだったのかもしれないな」

「いや、言ってくれていいんです!.....でも驚きました」

「はは。そうだろうな」

「はい.....。あ、さっきの先生の話、口外しないようにお願いします。一部の人にしか知られてないことなので」

「わかっているよ。ではまた。私は失礼するよ」

「はい。さようなら」

やはりらしくない審査委員長だ。

本当に務まっているのだろうかと不安になる。


そんな審査委員長に背を向け、私は清々しい朝を感じながら、帰り道を急いだ。

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