きらきら星に魅せられて
演奏を終えて戻ってきたお兄ちゃんは清々しい顔をしていた。

「.....お兄ちゃん」

「紗夜」

「.....」

「.....がんばれよ」

「.....っ」

ハッと顔を上げたときにはお兄ちゃんは消えていた。

お兄ちゃんの言葉が最後の一押しとなり、私は舞台へと進む。

―――さぁ、自分の演奏をしよう。

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