きらきら星に魅せられて

｢そうしてあなたの運命は変えられた。でもね、変わってしまった運命というのは軌道修正が起きるの。それはだいたい出会うべくして生まれた運命の人が生と死の運命に逆らったときに起きる現象ね｣

｢運命の人.....｣

｢運命の人と言っても男と女の関係だけじゃないのよ？家族や友達、恋人などの大切な人のことよ｣

そんな人って本当に存在するんだ.....。

｢あなたと慎哉は出会うべくして生まれた運命の人。でも慎哉があなたの命を救うことは生と死の運命に逆らうこと。それによって引き離されたあなたたち2人はまた一緒になるべきなのよ｣

あぁ、この人はそれが言いたかったのか。

やっと理解できた。

｢まぁ、あなたたちがそう決めなくてもいずれそうなるようにこの世の中はできているわ。とにかく私が言いたいのは、運命の人というのはたとえ別れても必ず巡り巡ってまた出会うというものなのよ。それを忘れないで｣

｢は、はい｣

運命の人というのはたとえ別れても必ず巡り巡ってまた出会う.....か。

なんだか.....素敵だな。