きらきら星に魅せられて
「紗夜の入学にカンパーイ」
盛り上がる我が家。
お父さんなんてもう酔っ払っている。
「それにしても紗夜の元気そうな顔久しぶりに見たわ」
そういえばそうだった。
今まで何をしてもなんの感情も起きなかったのに、今日は楽しかった。
「そうだな。紗夜ここ3年間毎日ずっと寝る間も惜しんで机に向かってピアノ弾いてただけだったもんな」
「そのくせ本物のピアノは弾こうとしないんだもんね」
「え.....?私、弾いてないよ?」
「紗夜、あんた記憶ないの?」
「ない.....。いつも何してたかわかんない。無意識のうちに気づいたら指が動いてたことはあったけど」
「それよそれ。毎日寝もせずにずっとその状態だったわよ?その曲を口ずさみながら取り憑かれたように弾いてた」
「嘘でしょ.....」
「だから多分今弾いても紗夜のことだからあのころと同じように弾けるんじゃない?」
「むしろあのころより上手いんじゃないか?」
お母さんとお父さんの言葉を聞いて自分が怖くなった。
やめようって思ってたはずなのにそんなに弾いてたなんて.....。
でも同時に少し安心してしまった。
もしかしたらもう1回ピアノ弾けるかもしれないってわかったから.....。
もちろん弾こうなんて思ってるわけではない。
.....弾きたい。
そんな心の叫びをずっと無視し続ける自分に気づいてない訳では無いけど。
盛り上がる我が家。
お父さんなんてもう酔っ払っている。
「それにしても紗夜の元気そうな顔久しぶりに見たわ」
そういえばそうだった。
今まで何をしてもなんの感情も起きなかったのに、今日は楽しかった。
「そうだな。紗夜ここ3年間毎日ずっと寝る間も惜しんで机に向かってピアノ弾いてただけだったもんな」
「そのくせ本物のピアノは弾こうとしないんだもんね」
「え.....?私、弾いてないよ?」
「紗夜、あんた記憶ないの?」
「ない.....。いつも何してたかわかんない。無意識のうちに気づいたら指が動いてたことはあったけど」
「それよそれ。毎日寝もせずにずっとその状態だったわよ?その曲を口ずさみながら取り憑かれたように弾いてた」
「嘘でしょ.....」
「だから多分今弾いても紗夜のことだからあのころと同じように弾けるんじゃない?」
「むしろあのころより上手いんじゃないか?」
お母さんとお父さんの言葉を聞いて自分が怖くなった。
やめようって思ってたはずなのにそんなに弾いてたなんて.....。
でも同時に少し安心してしまった。
もしかしたらもう1回ピアノ弾けるかもしれないってわかったから.....。
もちろん弾こうなんて思ってるわけではない。
.....弾きたい。
そんな心の叫びをずっと無視し続ける自分に気づいてない訳では無いけど。