きらきら星に魅せられて
惺くんが弾き終わったあとの会場からの賞賛はすごかった。

まだ1番なのにスタンディング・オベーション。

「さすが野山惺。でも僕は惺のノクターンを聞きたかったよ」

こればかりはアレンに賛成だ。

「そう思わない?奈穂、さーちゃん」

「私そういうのわかんない.....。っていうかさーちゃんって誰.....?」

「ちょっとアレン。来なさい」

「おぉ怖い怖い。奈穂、ちょっと待っててね」

私のこと、なぜかさーちゃんって呼んでたアレン。

さっきの場面でのあれは絶対嫌味だ。

「ねぇ、ほんとにいい加減にしてよ」

「なにが〜?それにしてもこんなところで何してるの?さーちゃん」

「お願いだから聞かないで」

「死亡説立ってるよ?」

「知ってる」

「星羅と惺は知ってるの?」

「.....あんたが鋭すぎるの」

「なるほどね。知らないってことか」

「.....」

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