きらきら星に魅せられて
「それで.....なんでまたいきなり失踪?」

「さぁ、なんでだろうね。もう次始まるから私行く。お願いだから関わらないで」

言うことは言ったからさっさとその場を立ち去ろうとした私。

「ふぅん。星羅と惺はあんなに落ち込んでるのに当の本人は他の友達と学校生活を満喫?森本紗夜も落ちぶれたもんだね」

後ろから聞こえてくるアレンの言葉が酷く心に突き刺さる。

「何も知らないくせに。お願い、もう話しかけないで」

「いいよ。“今日は”話しかけない」

「は?」

「またね、さーちゃん」

それだけ言うとどこかに消えたアレン。

苦手だ。

とてつもなく苦手だ。


私は溢れだしそうななにかを心の中に押し込めながら奈穂のところに戻った。

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