きらきら星に魅せられて
「.....桐花さん。本当にありがとうございました」
「いえいえ。また姉さんに会いに来てね」
「はい」
清々しい気持ちで帰り道を急ぐ。
ピアノを弾きたくて弾きたくてたまらなかった。
「おかえり.....って紗夜?」
お母さんの声も耳に入ってこないくらいだった。
奈穂のお父様が買ってくださった私だけのピアノの前に座る。
まずはあの曲を弾こう。
大好きな“きらきら星変奏曲”を。
もう一切躊躇はしなかった。
「紗夜.....紗夜!」
私は突然聞こえた声にビクッと肩を震わせた。
「紗夜。まだ弾いてたの?もう朝よ」
「もうそんなに経ってたの!?」
「ただいまも言わずに帰ってきたと思ったらピアノの部屋に駆け込むから本当に驚いたわよ。しかも朝まで弾いてたなんて」
「ごめんなさい」
「なんで謝るの?お母さん、嬉しいの。ずっと紗夜がピアノ弾くの待ってたから。本当に良かった」
「.....っ」
無言で抱きついた私をしっかり抱きとめてくれたお母さん。
お母さんとお父さんが鈴掛学園に入れてくれなかったらずっとあのまま部屋に閉じこもったままかもしれない。
「お母さん.....ありがとう」
うふふと嬉しそうに笑ったお母さんを見て、私もなんだか嬉しかった。
「いえいえ。また姉さんに会いに来てね」
「はい」
清々しい気持ちで帰り道を急ぐ。
ピアノを弾きたくて弾きたくてたまらなかった。
「おかえり.....って紗夜?」
お母さんの声も耳に入ってこないくらいだった。
奈穂のお父様が買ってくださった私だけのピアノの前に座る。
まずはあの曲を弾こう。
大好きな“きらきら星変奏曲”を。
もう一切躊躇はしなかった。
「紗夜.....紗夜!」
私は突然聞こえた声にビクッと肩を震わせた。
「紗夜。まだ弾いてたの?もう朝よ」
「もうそんなに経ってたの!?」
「ただいまも言わずに帰ってきたと思ったらピアノの部屋に駆け込むから本当に驚いたわよ。しかも朝まで弾いてたなんて」
「ごめんなさい」
「なんで謝るの?お母さん、嬉しいの。ずっと紗夜がピアノ弾くの待ってたから。本当に良かった」
「.....っ」
無言で抱きついた私をしっかり抱きとめてくれたお母さん。
お母さんとお父さんが鈴掛学園に入れてくれなかったらずっとあのまま部屋に閉じこもったままかもしれない。
「お母さん.....ありがとう」
うふふと嬉しそうに笑ったお母さんを見て、私もなんだか嬉しかった。