Until the sun appears 〜 暗い世界で 〜
不良の荒らげる声。
あちらこちらから聞こえる暴行音。
それが、静かなはずの路地裏に妙に響く。
多分ここは、私が来る場所じゃない。
何も考えず歩いていれば、数人の男に囲まれた。
「誰だお前?襲われてーのか?」
「食われてーんじゃね?」
「とりあえずラブホ入ろーぜ〜?」
ニヤニヤと気持ち悪い顔がだんだんと近ずいてくる。
キモ…。
「優しくするからさ〜?」
そう言って、1人の男が私に手を伸ばした時、
そいつの手首を掴み、腹に蹴りを入れてから地面へと倒す。
女子だと思って完全に油断していたのか、
他の男達は何も手を出さないまま。