Until the sun appears 〜 暗い世界で 〜
キーンコーンカーンコーン…
キーンコーンカーンコーン。
学校の前に到着した時、タイミングよくチャイムが鳴った。
始まりのチャイムが終わりのチャイムかはわからない。
「ねぇねぇキミキミ!」
学校の前で止まったいると、後ろから声がした。
振り返ると、ピンク色の髪をした男の子?がいた。
しっぽでも生えてそうな、見た目。
可愛い顔立ち。
弱そう。
「昨日、真っ黒な人に声掛けられなかった?」
笑顔で尋ねられる。
でも目は笑っていなかった。
その真っ暗な瞳に一瞬、身体がゾクッとした。
「…真っ黒な人?」
「そうそう!声が低くて、喧嘩が強い?強そう?な人!」
そう聞くと確かに見覚えがあった。