Until the sun appears 〜 暗い世界で 〜
「駿斗ー!連れてきたよー」
連れてこられたのは学校の屋上。
男の子のような男は、ドアを勢いよく開くと、
屋上へと足を踏み入れた。
後に続いて踏み入れると、ガラの悪い男が数人いた。
「…おう」
「もーせっかく連れてこいって言うから連れてきたのに、テンション低いよー!」
ずっと掴まれていた腕を解かれ、腕が開放される。
「お前、こっちに来い。」
駿斗と呼ばれていた男が、隣を指す。
「はあ…」
小さく溜息を付き、指定された位置に座る。
その場の空気が固まり、静かな時間が流れる。
「あの、なんですか?」
沈黙を破ろうと、質問をしてみる。